BionicM

プロジェクトのコンセプト

障害者のモビリティを高めるロボット義足

下肢切断者は世界で1000万人にのぼると推定されています。しかし、義足を必要としながら利用できていない人が多数いるという現実があります。そこには、既存の義足の機能不足や、高価であるために義足を購入できないなど、さまざまな障壁が存在しています。

また、既存の義足の主流である受動式義足は動力を持っておらず、人間の動作をアシストすることができないため、義足を装着しても日常生活に不便を感じることが多々あります。そこで私たちBionicMは、既存の義足が抱える問題を解決することを目指し、日々の動作をアシストできるロボット義足を開発しています。

松葉杖に手を拘束される不自由、車椅子や寝たきりの生活による不自由、自然な歩行姿勢を取れない不自由、それらを義足の開発を通して解消し、モビリティにおける自由と喜びを提供したい、その想いがこのプロジェクトに込められています。障害者のモビリティにパワーをもたらすことで、モビリティの向上による生活の自立や社会の進出に繋げたいと考えています。

膝継手-Suknee

膝の伸展・屈曲・振出、転倒の防止、椅子からの起立をアシストする動力を持ったロボット膝継手。

足部-Ankle

人間の足関節の特性を模倣することで、地面に蹴ることによって、より自然な歩行姿勢をサポートする足部。

既存の義足が抱える課題

身体にかかる大きな負荷

動力を持たない、いわゆるパッシブ型と言われる義足は、反対側の健足に大きな負担をかけます。階段では健足を使って一段ずつしか上がることができず、椅子から立ち上がる際にも体重を健足にかけて、体を傾けながら体を起こす必要があります。体力・筋力のある人であれば、ある程度の負荷を受け入れることもできるかもしれませんが、高齢者の方などは健足で体重を支えられず、車椅子を利用したり寝たきりの生活になってしまうことが多くあります。

高価な義足

福祉制度などの補助を受けて義足を購入することができますが、それは一部の国に限られており、また補助には上限があるために、高機能な義足の購入は利用者にとって大きな負担となります。さらに、義足は定期的なメンテナンスや交換が必要であり、金銭的負担が義足の利用を妨げる1つの大きな要因になっています。